欠乏の回避」が必要なのに

食事摂取基準には栄養素ごとに「欠乏の回避」という項目があり、こう書かれています。
「カリウムは、多くの食品に含まれており、通常の食生活で不足になることはない」
「通常の生活において、マグネシウム欠乏と断定できるような欠乏症がみられることはまれ」
スーパーやコンビニで売られている水煮食品のニンジンを買って検査に出すと、カリウムは冷凍ニンジンの100分の1、マグネシウムも半分以下に減っていました。
外国でカットした食材を冷凍して輸入すると、食品衛生の観点だけから徹底的に洗わせて異物を取り除き、無菌にするので、水溶性ミネラルが抜けて激減しているのです。
表記が間違っているので、厚労省に実測値を渡して、ミネラルの項目に「欠乏している」と書くよう要求してきました。
しかし、2025年版も改善されなかったので、次の5年間も栄養関係者はミネラル欠乏対策を取らないことになりました。
不登校の最大原因はミネラル欠乏
ミネラルが欠乏すると、どうなるか、食事摂取基準に書かれた症状を紹介します。カルシウムが不足すると、骨の粗鬆化を引き起こし、骨折が多くなり、高血圧や肥満なども起こります。
亜鉛が不足すると、味覚障害、皮膚炎、慢性下痢、免疫機能障害、成長遅延、性腺発育障害などが起こります。
鉄が不足すると、貧血になり、運動機能や認知機能が低下します。
カリウムは体液の浸透圧を決める因子で、神経や筋肉の興奮伝導にも関与しています。
マグネシウムが欠乏すると、眠気、脱力感、食欲不振、吐き気、嘔吐、ふるえ、筋肉の痙攣など様々な健康障害が出ます。
だから、不登校児が学校の授業についていけなくなったのは鉄の欠乏が主原因です。
イライラが続いたのはカリウムの欠乏。
学校に行かずに、家で寝てばかりいるのは マグネシウムの欠乏が主原因です。
調理済み流通食品を食べていると、心身をコントロールしているミネラルが4つ同時に欠乏するので、食事摂取基準に書かれた症状の他に、嫌な症状がたくさん出て、学校に行けなくなっているのが、不登校です。
大人は、心身が不調になると、病院に行きます。病院の医者や管理栄養士はミネラル欠乏を知らないので、慢性病と診断され、対症療法の薬を注射されて、家でも飲まされますが、不調の原因を取り除かないので慢性病は治らなくなっているのです。